5343．ネコα

今日見た夢





毛むくじゃらみたいな猫に似ている生き物が地球に大勢いる。


限りなく姿は猫に近くその行動もまた猫に近い。
違いを強いて言うなら毛先が蛍光色でかつ光ってるぐらいである。
宇宙の外来生物らしくて見つけ次第、通報するようにお触れが出ている。
だがあまり害自体は無く、見つけてもそのままにしてる国民は多い。
提出はあくまでも「努力目標」に収まっている。
（今後、この生き物を「ネコα」と命名する）



そんなのが跋扈してる中、偶然ネコαに出会った男は
ちょっと交流を試みる。
だが機嫌が悪かったのかネコαに噛まれ流血。
男は勢い余って保健所へと通報する。


通報して保健所が来るまで近くの家の住民に頼んでネコαを自分ごと拘留。
住民である女二人はやや面倒そうな顔をしながら付き合う。
やたらはしゃぎ回るネコα。
「逃がしてはならない」と住民たちはドタバタする。

流していたテレビを見る。
「回収されたネコαは粉砕処置される」とそこで知る。

ドタバタしたことで
「意外と悪くないんじゃないか」みたいな感覚が3人の中で芽生えていた。
そしてその末路を知り、葛藤が生まれてきている。

やがて保健所の車が到着する。
コンクリートを混ぜるミキサー搭載が見える物々しい車だった。

葛藤の中、政府の指示でもあるし取り下げも出来ずネコαを引き渡す。
生まれてしまった葛藤に書類を書く手すら震え名前も書けなくなる。
付き合ってくれた住民もネコαへの感情を抱いてしまい
「なんで悩ましいもの持ってきちゃったんだよ」と
やや冷ややかになりつつある。


そして引き渡しは済み、車は去っていく。
そこに三人が残されていた。
全員がやや複雑な表情を浮かべていた。





という夢を見た。

切なすぎるわ。
「処分される生き物との短い付き合い」のような短編を読んだ感じ。
きっちり終わりまで続く夢とかだいぶ珍しかったです。
そんな感じです。

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