1675．朝三暮四

お前ら「朝三暮四」なめてっけど本当によく考えたら
「＝愚か」ってわけじゃないから





朝三暮四、というのは四字熟語の一つでして

餌代削減のために飼ってる猿に
「朝に木の実三つ、夕方に木の実四つ」と告げたところ猿は不満を漏らした。
「じゃあ朝に木の実四つ、夕方に木の実三つ」としたところ
猿は今のことしか考えられないために「朝食を増やしてくれた」と喜んで受け入れた。
転じて「うまく丸めること。目のまえの利益にとらわれて全体が見えなくなること。」


これな、「総数七つで変わらないのに猿バカじゃねーの」ってオチなんだけど
冷静になって考えてみてくださいよ。






肉体労働をするような人であったらば、朝はしっかり食べておきたいものです。

粗食でも動けるは動けますが、やはり身体が動かしがたいものです。
猿は頭脳労働をするということはほぼ無いですから、肉体労働派です。
もしも「七つの木の実を一日二食に分けろ」と言われたらどうでしょうか。
しっかり食べたい人はまず朝を多くするのではないでしょうか。
朝は胃が弱いとかの個人的な事情は差し置くとしても九分九厘そうでしょう。

だからこそ食べるタイミングと量というのは意外と大事です。
朝にエネルギーを貯めておいて、夕食を普通にする。
これは実はとても理に叶ったことではないでしょうか。





ゆえに朝三暮四で「猿はバカだ」と定義付けるのは実に皮相浅薄だと思います。


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