741．オリジンバスケット

「サッカーってあるじゃん？」
「うむ」
「あれって足だけ使う競技じゃん。
 手だけを使ってボールをゴールに入れるやつ作りたい」
「脈絡がおかしい気がするが。
　ベースボールがあるんじゃね？」
「だってあれボール小さいじゃん。大きいのを使いたいんだよ。
　具体的にはサッカーボールぐらい」
「なるほど。つまりサッカーボールを手で持って何かしたいと」
「そういう事になる」
「とりあえずサッカーのゴールにぶちこんでみたら？」


ﾄﾞｼｬｰﾝ


「ふむ。つまらん」
「ゴールが大きすぎるな。
　一応はボールの大きさにおける扱いにくさでフォロー出来てるが」
「よお、こいつ使おうぜ」
「おおう、収穫に使うカゴ」

ｶﾞｺｰﾝ

「確かに、いい感じにはなってるな。
　強いて言うならちょっと低くて扱いづらい」
「じゃあちょっと高くするか」

ｶﾞｺｰﾝ

「お前ボールよこせよ」
「今のままじゃタックルするぐらいしか取る方法無いぞ」
「サッカーの理屈で言えばドリブル中に取る、ということだよな」
「"手から離れた瞬間"を作ればいいわけだな。
　じゃあちょっとボール地面に叩きつけてみろよ。柔らかく」
「名案だな」


「でも正直、あんまり叩きつけたくはないよな」
「じゃあ持ってる間は移動禁止。叩きつけてないと移動出来ない」
「ふむ」


こうして「バスケットボール」は始まっていったのであった。



※この会話はフィクションです

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6/22　2時

ありがとうございました


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