1401．うまくいかない 2

うまくいかない落語 2




-試し酒-


ある二人の男が、この下男がたいそう酒豪だということで一つの賭けをした。


「じゃああいつがよ、5杯飲めるかどうか試してみようじゃねえか」
「おおよ、臨むところじゃねえか」

その話をしたところ下男は言った。

「そうですか旦那、では考え事がありますゆえに少々お待ちください」




そう言って下男は酒を保管してある蔵へと入っていった。
しかし少々と言ったものの待てども待てども下男は出てこない。

待ちかねた男は蔵へと乗り込んでいった。




「あいつぶっ倒れてやがった」



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-三人無筆-


葬式の帳付（参列者の名前を書き留める人）を任されてしまったのだが
実はこの大工、字が書けない。

「受付はさ、一人じゃないんだろ？だったらもう一人に任せてしまえばいいじゃないか」

奥さんの秘策を携えいざ当日、しかし実はこのもう一人の大工も字が書けなかった。
だがしかし、幸運にも参列者の中に字が書ける占い師を見つけたおかげで
どうにか葬式を進めることが出来た。


ところがどっこい終わりに近づき占い師が帰った後に、滑り込みでもう一人現れた。
そしてこの男もまた字は書けない。

さてどうしたものかと考えに考え抜いた挙句、二人はこう結論出した。



「貴様には死んでもらう」




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